16歳年上の人が好きだったわたし・夏合宿・夕食1

女子が台所に集まった。 やはり男性の作る料理には興味がある。 「作ったものを冷凍して持ってきたから、ゆっくり とかすだけだよ。にんじんはお砂糖とバターでころがして じゃがいもはくし形に切ってあげればお終い」 そういいながら、少し深めの鍋に粉と牛乳を入れて かき回しながら、コーンの缶詰を開けて入れる徳浜さん。 ビーフシチューだから味噌汁ないし、…

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16歳年上の人が好きだったわたし・夏合宿1-2

暮林先生が言った。 「手を洗ってきたら、昼ご飯食べていいから。作った人に 確認してあるから大丈夫だ。今日と明日のご飯を作ってくれる人は 恥ずかしがり屋だから探さないように。ここらへんにいるんだけど 朝早かったから眠ってると思う」 ここらへんにいる?でもこの家の中じゃないよね。 なんかすごく探したいんだけど、どうしよう。面白い。 それと同時にドキドキが…

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16歳年上の人が好きだったわたし・夏合宿1日目

屋根の高い可愛いおうち そんな見た目。外から見るとつたが少し絡まっている。 丈夫そうな家だけれど、古いみたい。 全員「こんにちは。お世話になります」と入っていった。 返事はない。美術部の保護者の暮林先生が側にいるのだから 返事が来てもコワイけどね。 中に入ると土間があったり、なんだか新鮮。 でも玄関として下駄箱が用意されていたり、台所も 冷…

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16歳年上の人が好きだったわたし・美術部夏合宿

「ええええええええええ」 「ええええええええええ」 「道具持ってきたのに遊んでいいってなにそれ?」 男子は怒っている。 「トランプとか持ってこなかったのに」 「読みたい小説持ってくればよかったなぁ」 「遊べるところあるのかな?ボーッとしたいな」 女子も少し調子を崩した感じ。 暮林先生が言った。 「高校生になって初めての期末テストも無事終え…

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