2002年度・知神君のお誕生会・1

佐粧・秀行・つきこ・知神の相変わらずの日々


2002年の知神君のお誕生日。

佐粧隆と、知神翼(今日お誕生会で祝われる本人)は先に会場へ。

佐粧隆はこの頃は、知神翼をちーちゃんとよんでいる。

知神翼は、昔から「佐粧さん」と名字にさん付けをする。


知神翼は自分のことを「ぼく」と言う。

佐粧隆は「僕」。仕事の時は「わたくし」等。切り替えが簡単に出来る。


今年もホールケーキでお祝いしてもらうことになった。

そこまでしか聞いていない。ドッキリするようなことがあるのかな。怖い。


場所はカラオケスタジオ。

防音なのと食事が美味しいので、決めたと言う。

飲み物は少しばかりまずい。店内に自販機(なぜあるのだろう?)5台あるので

その中から買う方がいい。【店内】だから各部屋に持ち込みはもちろんOK。


ここは佐粧さんの誕生日を親しい仲間たちと祝った場所だ。2か月前。

ぼくが幹事らしきことをやった。なかなか上手く行った。


ぼくが月に1回1人で来る場所。ぼくの家で冷房を入れていない日でも

よく冷えていて考え事やノート取るのに向いている。作業室を借りている感じ。

ギターも弾く。持ち込み自由だから。冷凍食品だとしても、微妙な味の

レストランより美味しい食事ができる。ラーメンは素直に美味しいと思う。

(料理人が3名常駐とは、まだこの時点では知らなかった)

1人の時はこの大きな部屋よりは、小さな部屋を借りるけれど。


お店の人は落ちついた感じだ。雇用形態はよくわからないが、他のカラオケの

お店より笑顔も少なく、接客のマニュアルっぽいものがない。

何だかその分、丁寧な感じがする。淡々と(きちんと)している感じ。


今日は、佐粧さんは楽器を持ち込んだ。今はアンプを触っている。

必要ならばミニアンプを背中に背負えばいいのにと思う。ぼくのお誕生日会だ。

コンサートじゃないんだから。しかもステージを作っている。

一体ぼくのため(?)に何をしようとしているんだろう。


ぼくの誕生日は昭和35年7月19日。今年は金曜日。42歳になった。


20年前は、自分がこういう感じになっているとは思ってもみなかった。

10年前でも考えつかなかった場所にいるので、外見は中年でもこの世界では

小学生の様なものだ。


佐粧さんはグラスからストローで、白い飲み物を飲んでいる。ぼくは黄色の

栄養ドリンクを薄めた様な飲み物にした。飲み物は1人1杯頼む決まりだから。

だから後は自販機のにしようと思う。決まりだから仕方がない。


「ちーちゃん、アイスクリームでもグラタンでも、食べたかったら食べて。

ここは美味しいけれど出てくるの遅いって聞いたよ。軽く食べておくのなら早く

頼んだ方がいいでしょ。7時半までまだ少しあるし、お腹すくと思うよ」


まだ午後6時だ。佐粧さんとぼくで1時間半ある。

佐粧さんと2人なのは、緊張感もある。でも嬉しい。


「佐粧さんは?」


「みんなと食べるー」


ぼくだってみんなと食べたい。

誕生日当日の今日、しかも金曜日の夜に、ここを会場にしてもらえたのは

嬉しいけれど、誰が来るのかは一切知らされていない。

みんなと食べると言うことは、食事も出るんだと思う。末竹君がケーキを

買いに行ってくれるらしい。ぼくは、あまりよくわからないんだ。


「みんなって、誰ですか?ぼくの知らない人もいますか?ここは広いし」


「知らない人は、こないから大丈夫よー」

だったら会社でケーキとおめでとうだけで良かったのに。

初めてそれをしてもらって、とても嬉しかったことはよく覚えているし、今も

もちろん嬉しい。おめでとうっていう言葉だけで十分に幸せだ。


考えてみたら、前の仕事の時は「誕生日」なんて知らない間に過ぎていた。

前の仕事といっても、かなり前の話になるのだけれど。

自動車整備士。小学生の頃からなりたかった職業になったまずまずの日々。


でも今はAdalheidisにいる。

詳しい人が見れば第3期にして、メンバーは固定で不動になったバンド。

Adalheidisのエレキギターがぼく。佐粧さんと末竹君もエレキギターだ。

4人中3人が、エレクトリックギターのロックバンド。


「佐粧さん、手伝います。正直ぼくがここで座っていて佐粧さんが

そこで働いているのは気が引けるし辛いから。何でも言って下さい」


「僕は今の時間は働いていないよ。楽しいよ。だってこれからの時間

子どもみたいにみんなで遊べるんだ。だからお誕生日って大事だよ。

それとも僕が6個上だからお年寄りの扱い?」


きんきんにつづく