チョコケーキと4日前の従姉甥・詳しい佐粧隆

隆君が話。僕が聞く。さてその次は?

1999年6月30日(水)*26日(土)の舞美さんと学のこと


「旅行でねー、新郎新婦」


チョコレートケーキにチョコレートミルクのチョイス。隆君の

個性はここにも出ている。Wチョコは美味しいらしい。でも僕は

飲まないなー。カフェインフリーのお茶も美味しいよ。


「旅行って土曜日の披露宴のこと?」


「そう。3人で観光はその後だった。お嫁さんと話しした?ほら

親族だからおしゃべりしたのかと思って。僕は新婦側の席に

いたけれど、23歳の時に小学生の新婦に会っただけだから噂しか

知らない。関西でもTV局には就職しなかったみたいだね」


アナウンサーになるのは相当難しいんじゃないかな。


「隆君から見て、新婦の舞美さんて小学生の時の面影あったの?」


「あったよ。何となくわかるようなところもあった。目が細い

のは子供の頃から。友達とかどこかの偉い人がスピーチしたときも

ガンガン食べてたでしょ、舞美。何かの偉い人が挨拶をしていたら

立つよね。理由があればいいけれど。普通食べるのやめるよね。

秀行君達も親族の巻き添えで立ってたよね」


巻き添えじゃなくて、親族側だからね。


「親族だからねー。最近知ったとはいえ、従姉の息子だし」


スピーチは長かった。


「あのおじさんも、早めに着席促すの忘れたのかな。学君1人で

頑張ってた。舞美は何で食べてたんだろう。まあ情報がないけれど

追求しないでおく。子供の時、数回見ただけなんだけれど、おなか

減ると、動かなかったのは怖かった。それが続いてないといいけど」


数回と言っても、隆君と舞美さんが踊るんだから数日は食事も

一緒だったと思う。最終的に小学生の舞美さんは隆君を好きだと

言っている様なお話をして、別れた。生きている間はもう

会わないはずだったのにね。


「その他に何か感想はある?」


「あの披露宴はお料理でサラダとアイスクリームが美味しかったから

まあいいんじゃないかな?カタログギフト見た?僕が嬉しかったのは

チョコギフトがかなりあったことだね。3段の箱のを頼んじゃった」


「自分で食べられるのが見つかって良かったね」


「どこかのレストランのレトルトのソース、あれは知神にでも

渡して作ってもらおう」


今回の引出物は、カタログ2つにレトルトソース3種類。

カタログはお嫁さんとお婿さんから、なんだって(という形の2冊)


「種類の違うカタログ2つっていいね。重いのはいやだから、

そこは助かった」


「レストランのレトルトは学の家でやっているレストランのだよ」


「あああああ、学さんもそこで働いていたんだよね。うーーーん、

何かね、舞美が九州に行かない、まではわかる気はするんだ。

居心地が良い場所から知り合いが1人もいないところへ行くのは

イヤなんじゃないかな。友達なのか、ろくでなしの集まりなのかは

わからないけれど、今の場所にいればそこそこ有名人のふりをして

生きていけるからね」


「タレント事務所の事務だって話だったけれど」


「ちょと違う。別に隠す事じゃないけどね、タレント事務所の

タレントだ。10年近く前に東京にアナウンサーの試験で来た時の

ことは僕はしらないけれど」


試験。書類は受かったんだ。ああすごいな、それは。


「秀行君、何か勘違いしてる。書類選考の書類が局に届かなかったら

困るからって、新幹線で東京の郵便局に来たらしい。あとは知らない。

それでも僕がどこかで踊りの先生をやっていると舞美が勘違いして

くれていたから会わずに済んだんだよ。良かったー。舞美は僕が

ギタリストなんて全く考えてないだろうし、ROSSKASTANIEも少しも

気にならなかったと思う。良かったあー」


今から20年以上前に舞美さんに「仕事(貸出皇子・踊り)」で会い、

小学生の舞美さんが怖い(苦手になっていた)隆君。


「地域限定のタレントさん?あちらじゃ有名なのかな。

わたし、何も知らなかったです。そう言えば、新婦の舞美さんの方は

200人もいたけれどタレントさんとか同じ事務所の人もいたのかな?」


「姫、舞美は地域限定で誰もが知るというわけではない。大丈夫よ。

披露宴にいたのは同級生とかお稽古の先生とか。お稽古で自分と

同じ時期に習った子も来たのかもしれない。話しているのを聞くと

わかったよ。僕は芸能関係者はわからなかった」


「クラスメイトと先生関係で、あんなに席が必要なんだ。仲良しと、

【出席してもいいと言う先生】が多いのは、応援されていた人なんだね」


「舞美のファンはいたかも。ただ、ファンを披露宴には呼ばないよ。

TVには出ていないけれど、ラジオには少しかな。舞美はね、週1回

10分位のラジオ番組の中の番組をやっていた。やりたい人が少ない

から。交通費も自分持ちでお礼も出ない。やる気を見せたら他の仕事が

来ると思ったんじゃないかな。舞美は番組の中では、流行を知らせる

レポーターとして他県からの実況中継風なところを受け持っていた」


やっぱり隆君は詳しい。前は怪しいと思ったが仕事柄だろう。