*2024年5月15日、16:30 少し直しました
1999年6月29日(火)T駅から帰宅したのは昨日
夕方5時に仕事が終わるのはいいけれど、始まるのが
朝の6時だ。もう慣れた。目覚ましが鳴るのが嫌で1回で起きる。
つきこさんが帰って来た。毎日帰ってくるまで心配しているよ。
「ただいまー、数字のアイスやさん。名前が覚えられないアイス」
「わー、つきこさんすごい高級なのを。ありがとう」
つきこさん、お小遣い大丈夫かな。約束守ってくれた。
そこらへんのアイスも美味しいのあるのに。僕のお土産。
僕は和菓子職人だけれどアイスもケーキも食べる。
勉強のため「他の分野のお菓子も食べて」研究したりアイデアを
探すと言う人もいる。僕の場合は「知らない美味しい味」の物を
食べたいので、勉強している気はしない。
「何でだか、ここ1年位お土産買ってない気がして。
朝の美味しいクロテッドクリームとベーグルと、紅茶位かな」
「それはとっても贅沢で美味だよ。つきこさんの分まで奪う様に
食べた僕とか恥ずかしい」
今はスコーンもかなり上手になりました。僕が家で作る。
英語のレシピって簡単。分量に気をつければ、単語があるだけ。
言い回しがくどくない。「きもち」「少々」「うっすら」とか
ない。たまたまないのか僕が読めないのか。
「体重増えていないんだから、必要だったのよ。秀行さんには
お外でも家でも、美味しい物たくさん教えてもらっているし
お会計の術は手品のようだもの」
つきこさんが僕より早く払いたければ、注文の前になるかな。
それも阻止する。つきこさんには外食は楽しんでほしい。
「そうかな」
僕は食べすぎな位だが、代謝が良いみたいだ。それは明日には
終わるかもしれないから、今日も食べようと思う。
「お土産を分けないとね。明日つきこさんの実家に行くよー」
水曜は僕が休みだから。
「わたしが行くより喜ぶと思う。陽(ミナミ)がよく効く風邪薬
でもくれるといいのにねー。社会人で言うと2年目だから無理か」
つきこさんは実兄の陽さん(今年34歳)に厳しい。
彼は就職後4年で、進路を変えて、今は研修医2年目だ。僕の義兄。
おにいさんて呼ぶのは若い陽さんに悪い気がして、陽さんと呼ぶ。
「お土産って自分の物じゃないのに選ぶの楽しいね」
「うん。あ、でもね、自分用のお土産は、いつかまた行こうって
やめておいたら、佐粧さんが詰め合わせをくれた」
つきこさんに「お土産あげる」と隆君は言った。話の中で。
まさか同じ場所にいた(関西)のに、お土産があるとは。
(つまり僕達が同じものを購入する可能性もあったのだ)
「それ。何でつきこさんが欲しいものを、隆君が知っているかだ」
「わたし、口で伝えたり、一緒にお店に入っていないのに。
1つ買った物ともかぶっていないから、すごいねえ」
「だから不思議なんだよ(2人でお土産屋さんには、いれない。
僕が嫌だから)隆君て素晴らしい意味で人間離れしている」
リーン・ベルベルベルベル
家のスピーカーフォンが鳴りました。
「はい」
「隆君だ」
社長の言葉遣いではないので休憩時間なんだろう。