今日の昼休憩は近所の話・つきこさんと16歳年上の僕

1995年11月28日(火)毎年蜜柑の練り切りを作っていたが。


お茶の先生が「柚子をお願い」とのことで11月初旬に注文頂く。


お届けして戻ると僕のフルーツ(ぽい酸味の)飴が売れていた。

まだ試しに置いているところなので、嬉しかったけれど。


昼休憩。塩結び3個。3代目と母は緑茶で。


僕はカ〇ピス。母さんにはお握りと乳酸菌飲料の甘いものは

嫌な顔されていたが、最近は嫌な顔はしないが脅してくる。


「ひでさん、あんた体は?糖尿病とか心配なのよ。なんかね

裏山の小父さん、小父さんて言ってもあんたと3つか4つしか歳

違わないし、痩せ気味なのに糖尿病なんだって」


裏山の小父さんとは45歳で子供の砂場が後ろ側にある家に住む

商店街の3代目か。女の子が好きそうな雑貨・文具とお菓子の店。


小学生が200円のプレゼントを買っても可愛い紙袋にシールを

つけてくれる。お誕生日会だの、お友達宅訪問だので賑わう店。

だって高校生にも需要があるんだ、今は。敵ながらあっぱれ。



「痩せてるとか関係ないかも。僕はお腹が出たら気にはなる」


「何かね、教育入院とかいうの大学病院で受けたんだって。

カロリーブックと運動と、奥さん鬼みたいな顔で頑張ってた」


僕、婦人会に出る立場じゃなくて良かった。あの小父さんはね

お店をうまく盛り立てたけれど、ストレスもあると思うんだよ。


30歳で高校卒業したばかりのアルバイトを雇って(それが今の

奥さんである)すぐ出来ちゃった結婚して、大騒ぎだったらしい。


僕がまだ和菓子の会社から家に戻っていない頃の話。


僕はその小父さんに親近感を持てないの。僕とつきこさんの方が

歳の差はあるけれど。お2人はちゃんと結婚してお店も活気がある。

僕の方が向こうから変態呼ばわりされているかも。


あと、僕の頭が固いから「順序」って考えちゃうんだ。


「小父さんていうけど45歳位ならまだ若いし、子供中学生?」


「そうなのよ。その子が奥さんのお腹にいた頃は裏山の小父さん

大変だったみたい。奥さんが安定してからフレンドリー会館で

披露宴したんだけれど、小父さんは、今は年相応だけど昔から

老け顔だったからね。20歳は年齢が違って見えたのよ」


うちの母さんもヒドイ。外じゃ言えないから僕に言うんだね。


「ひでさんが20代の頃は期待して、孫を見せてほしかったけれど、

今は母さんも父さんもお店。孫が来たら疲れるからいなくていい。

孫にお金使いたくないわ。ひでさんの経営?で小遣いもあるし楽しい」


父さんが笑っている。まあ母さんが好きな父さんだからね。


経営学科に行ったからって、何か役に立ったかな?まあね少しは。



「裏山の子中3。ひでさんは会ったことないと思うけど荒れちゃって。

今の子は、昔みたいに長ーいスカートで金属バットとかじゃないの。

髪は金髪、朝1時間はキラキラの化粧。象みたいな足にミニスカート」


長いスカートで窓ガラス割れてるとか、つきこさんの頃まではあった。



「あのさ、よそ様のお子さんだからどうにもできないよ。あとね

それを許してる中学なら、親も何とも言えないよね。校則ないの?」


「よくわからないけれど、そういうのにうるさくない私立みたい。

義務教育なのに勉強しないで朝からハンバーガー屋さんで耳栓で

音楽聞いておしゃべりして、どうしようって奥さん泣いてたのよ」



「僕、私立のこと知らないし、ましてや女の子でしょ。そうなると

和菓子屋さんのお兄さんも、何も意見は言えないよ」


「お兄さん?それ、ひでさん?図々しいわね。でもまあつきこちゃん

おじさんと一緒はかわいそうだからお兄さんていう言葉、許すように

母さんもこころがける」


父さんはとうとう寝転んで、顔を下にした。明らかに笑っている。


昼食休憩の場所は細長い(小さ目な)座敷だから寝られる。


「あ、そうだ、旅行のお土産、色々なものどうもありがとう。

佐粧君、はんぺんとかさつま揚げとか、おやつに食べるの好きで

明日届けてこようと思う」


「ほら、洋菓子食べて、ジャムパン食べて、チョコレート塗った

パン食べて、家でもお菓子作って、クッキーも買って食べている、

ひでさんみたいな一般人より佐粧君、健康的じゃない。お魚の

すり身をおやつに食べるなんて。だから見た目綺麗なのね」



それは、ちょっと。ええと、母さんの夢守っておこうか。