お土産もらった日曜日・つきこさんと16歳年上の僕

1995年11月26日(日)昼過ぎに、両親は帰宅だ。


昨日は隆君が現れた。「秀行君のお昼って塩結びなんだね、

かわいそう」とか「本当に和菓子屋さんだね」とか言って

くれると思っていたのだが。現実は違うね、やっぱり。


今日のつきこさんは洗濯してあって、清潔だけど、可愛くない

シャツとズボンに割烹着でお店を手伝ってくれた。


実は僕は掟?伝統を破り、昼食にインスタント袋麺を作り、

キャベツと玉ねぎとハムを入れて、つきこさんと

食べちゃった。


もちろん、食材も鍋もまな板も包丁も家から運んできた。

食事の後は、それらを入れた段ボールをつきこさんに家に

持って帰ってもらった。丼も2つあったので重かったかも。


つきこさんは

「塩結びにしないで、罰が当たったらどうしよう」なんて

脅えていたけれどね、大丈夫。僕の祖父が仕切っていた頃を

思い出すと魚肉ソーセージや、野菜炒め、厚揚げも見た。


おやつ休憩で、クッキーや蒸かし芋があったし。


今はおやつ休憩はない。飲み物だけ。両親は緑茶。

20分、僕はよだれを垂らして寝る。起きて顔を洗う。


つきこさんはそのまま家にいてもらった。もうすぐ両親帰宅。

換気はしたけれど、袋ラーメン食べちゃって気まずいだろう。


「あら、ひでさんただいまー。さぼってないのね」


昨日も出たのにひどいじゃないか。


「母さんはお店にただいまするの?家に帰ったと思った」


「お土産、ひでさんのところに持って行くの面倒だから。

今からつきこちゃんに電話しておきなさい。お土産に美味しい

うどんを買ってきたから、ひでさんはうどんにするよって」


昼、ラーメンで夜うどんか。まあいいか。電話ね。つきこさん

お米研いでおかず1品作り始めちゃうかもしれないし。僕が

やるからいいのに。でも常備菜は助かる。いつもありがとう。


「うん。母さんがお土産にうどん。土鍋の大きいの?それ

出せる?上の方だけど。大丈夫?早く帰るからねー」


「ひでさんて表情がない大人だと思ってた。あったんだね。

つきこちゃんが娘みたいに可愛いのね。心配なのねー」


心配だけど、娘みたいって何だよ。ここは僕が我慢。



我慢したかいあって、5時にはお菓子もうどんも持って家に

帰ることが出来た。この尋常じゃない量のお菓子は、そうだ

ギタリスト帝国の長に持って行けばさばけるな。



「うわあ、お菓子で1週間暮らせるね」


「さすがの僕もそれはちょっと」


「お手紙だー」



「えーと【ひでさんは1人で食べないで、つきこちゃんや

佐粧君や佐粧君のお友達の皆さんにもあげなさいね。そのときは

ひでさんが嫌いなお菓子を人に押し付けない事】だって。何それ」



嫌いなお菓子とか、とりあえずおいておいて、僕の友達は

隆君(佐粧君)しかいないかの様なお手紙。


同じ年齢というのなら、まあ、それは、正しいと言えなくもない。



ギタリストは、こういうお菓子は食べるのかな?


今日電話が来たら聞いてみよう。