謎の会議だかお食事会だか・つきこさんと16歳年上の僕

1995年10月13日(金)12月、僕は見る側でいたいんだ。



12月のAdalheidisのシークレットライブのことでなぜか

僕も呼ばれている。つきこさん、そういえば裏方に入るのが

決まっていたんだった。



つきこさんも無関係とは言えないな。



「末竹君、知神君、ほうれん草や鶏肉が美味しいね。人参も」


よく煮込んであるうどんだが、千切れたりぐちゃぐちゃではない。

末竹君と知神君は、仲良しだ。



「お弁当がすごいんだよー。ごごえんのやきにく弁当に野菜の

おかずがたっぷり。僕1度食べてみたかったの」



末竹君の言うとおり有名なところだ。ただし収録の現場に

出るお弁当よりも、数ランクいいもののようだ。



「ぼくも初めてなんです。開けるときワクワクですね」



知神君、君はもう、店舗に行って個室で食べられると思うけれど

未来のために贅沢しないで自炊なんだね。偉いな。



「イサさんのことは僕と高柳で何とかする。末竹君も知神君も

心配しなくていいよ。だから栄養を取って元気でいてよ」


リーダー。



所属のバンドに「KOSHI」という男性バンドがめでたく入ったのに、

やっぱり自分が参加しているグループはそりゃあ大事だよね。

今は12月まで時間がない中、何かと大変なのだろうけれど。



KOSHIは、音楽スクールの講師が集まってデビューになった。



【関内、岡田、庄司、引田、伊勢田】の頭文字が、KOSHIだし講師を

していたしと言うことで本人たちが決めたらしい。



「でさー」


「出た。リーダーのでさーが」


やっぱり末竹君達にも言うんだ。もう社長じゃないね。リーダーだね。



「ゲストが1組決まっている。サプライズで白薔薇だ」


「え?だって」


リーダーも、知神君も、末竹君もシークレットライブ出演の

Adalheidisのメンバーじゃないか。なんかおかしくない?



白薔薇のメンバーは増えたり減ったりするが、基本的には

リーダー(佐粧隆)、知神君、末竹君、なぜか僕とつきこさん。



「末竹君の龍笛、1人で主演みたいなものでしょ?僕達は裏で待機。

フランツと、カールとハーディーとマーラが花束を渡す。どう?

それですぐに戻るよ。別に演奏はしない。龍笛の邪魔はしない」



「僕だってエデルだよ。白薔薇のエ・デ・ル。また仲間外れみたいな

気がしてきたんだけどなー。何かさみしいよ、僕」



「牛若丸みたいな格好で龍笛でしょ。主役は舞台中央の末竹君だ。

時代衣装だけでも目立つ。土曜日はお姉さん来てくれるのに何で

【白薔薇】にこだわるの?お姉さん喜ぶと思うけどな」



あのー、12月23日(土)は、僕も一仕事ですか?


何も知らないんだけれどなー。つきこさんも一緒ですか?



温かい食事が終わった。9時過ぎたろうか。


明日は末竹君は雑誌の取材、知神君はラジオ3回分録音。



「ご馳走様。僕達でゴミ出しと洗い物しておくから、早く

帰って眠った方がいいよ」



「Hardy、ありがとう。リーダーの話し相手になってあげて」



「ありがとうございます。ぼくは本当に、今日は早く寝ます」



リーダー(隆君)の顔に少し赤みがさした。ご飯食べたのが

良かったのかもしれない。




「今日来てもらったのは、末竹と知神には重い話があって。でも

秀行君と姫には話せる話なの。会社でも別にオフレコじゃないけど、

他人の家の話だから。僕の家に行こう。秀行君の車は会社において

僕の車で行けばいい。ゴロゴロしながら話が出来れば気分も晴れそう」



「鍵は閉めてきたからいいけれど、着替えがね」



何でつきこさん、僕のパンツまで持ってるの?靴下と歯磨きセットも。



「2人の着替え位あるけど。姫はお利口さんだねえ。明日の朝ごはんの

材料は知神が選んだ。冷蔵庫から出して持って行こう。朝にここに戻るよ」



お利口さんて。まあいい。本当にお利口さんなのだ。