番外編・16歳年上の人が好きだったわたし・兄たち

つきこの兄、陽(ミナミ)の話。 「直文先生、来ちゃった」 「日曜だから歯科はやってないってば」 「じゃあ、話が出来る場所」 「歯科医院の中だね」 つきこの結婚披露宴が昨日終わった。僕の幼なじみの直文君には (歯科医の息子で歯科医だ)昨日、色々世話になった。 「あのさ、昨日はありがとうございました。手伝ってもらって ご祝儀までたくさんいただいて。…

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なぜに・16歳年上の人が好きだったわたし・坊ちゃま?

「あのね、聞きたいことがあります」 「なあに?」 「なんで秀行さんは坊ちゃまなの?」 「ああ、そういうことか。別に立派な家だとか御曹司だとか そういうのじゃないんだよ。子どもの頃から祖父や父さんと 母さんに連れられて来ているうちに、そう呼ばれるようになってた。 一応、お客さんの子どもだからじゃないかな。息子さんとかでも いいとは思うけれど、小さかったから…

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また・16歳年上の人が好きだったわたし・坊ちゃん

*文中の似ている地名はパラレルワールドか何かで、存在せず 時間も距離もいい加減でありえない創作です。 小〇施PAで車を止めてもらった。 お手洗いにはそれまで行きたくならなかった。 ちょっと不思議。 お手洗いに行って飲み物をいくつか買う。実験。 「ありがとう。良かった、ここがすぐわかって」 「つきこさん方向音痴じゃないよね?」 「車のナンバー…

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慶事休暇・16歳年上の人が好きだったわたし・旅行へ

*秀行38歳。つきこ22歳。2人とも幼いね。 何か出てくる怪しげな話やお金のことは全てフィクションです。 「運転していてもちゃんと聞こえているからね。 安心して話しかけていいよ」 ブレーキもスーッと踏む。カックンと止まることはない。 走り始めるときもサーッと流れるようだ。これならば気分が 悪くなるようなことは全くないと思う。3時間近くかかっても。 …

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